
昨日に引き続きSTABILIZER FIN(スタビライザーフィン)について。
ボディのロールを抑えつつなるべく下方向に突っ込まず、ジャーク後に惰性で水平~上方向に飛ばすために、フィンの角度や位置をしこたま研究しました。
いろいろ試して見えてきたのが「フィン位置は後ろボディ、角度は前下がり」という答え。
フィン試作過程の失敗例
前ボディのエラの後ろあたりに前上がりのフィンをつけてジャーク後に浮き上がらないか?というのも試してみた。
しかしこれが上手くいかない。
フィン自体もかなりの水抵抗を受けブレーキがかかるんです。
前にブレーキがかかると伸びやかなダートが出ず、もんどり打つ。
自転車やバイクをイメージしてみてください。
下りのカーブで前ブレーキを強くかけると車体が立ち上がりバランスを崩しますよね?
平地でもスピードが出た状態から前ブレーキを強くかけるとつんのめってバランスを崩す。
これが後ろブレーキなら重心よりも後ろでブレーキをかけるので、安定して減速しつつカーブを曲がりきることができます。
ルアーにもこれと似たような原理が働き、重心よりも後ろ側でブレーキ(=後ろボディにフィンをつける)をかけ、後ろから引っ張ってやることでつんのめらずスライドダートが伸びやかになります。
フィン角度も大事な要素
ジャーク後に潜らせないために、フィン自体を潜る角度(前下がり)に設定しました。
ナンノコッチャ?ですね。
フィンがついているのは後ろボディ。
後ろボディのフィンが水を受けると尻が下がるので、それとは逆に前ボディは上方向を向きます。
S字系ルアーの多くはお腹のフックが水を受けることで頭を下げてつんのめる。
頭を上げることでこれをうまく相殺し、ジャークで水平方向または上方向に飛ぶようになったというわけ。
実は下方向へのジャークにも対応していたりします。
水平方向、上方向だけではありません。
深いレンジを探りたい時はロッド操作でジャークを下方向へ飛ばしてレンジを下げられます。
テンション強めに鋭くアクションを加えれば下向きに潜るようなスライドが出るので、これを連続してジャークすることでどんどん潜り深いレンジを引くことができるようになります。
ロッド操作ひとつで思い通りに動かせるKRK205。
自由に使って自由に遊んでみてください