
ソフトブレードチャター「トランキル」のメリットを今一度考える③
ソフトブレードブレードのメリットは大きく3つ。「カチカチ音がないこと」「振動が強すぎないこと」「ピカピカとフラッシングしないこと」。
金属ブレードチャターとは真逆の、弱々しいアクションで泳ぐ生物波動系チャターベイトです。
それに加えて先週末にライブスコープを装備した船に乗せてもらい、再確認した地味ながらも隠れたメリットが1つあります。
それは、<レンジキープ力>
4.5mのボトムにチョロっと生えているウィードを狙うのに、1/2ozのトランキルをボトムまで落としてスローに引いたわけです。
最初から最後まで浮き上がらずに、なめるようにしっかりとボトムをトレースできていました。
トランキルのブレードは潜るような角度で立ち上がってバイブレーションします。
このブレードのテストには数種類、ブレードの立ち上がる角度が異なるものを用意してレンジを比べています。
巻いたら浮き上がってくるブレード、浮きも沈みもしないブレード、少し潜ろうとするブレード。
シャローで使う分には浮き上がるブレードが扱いやすく、深めのレンジをボトムにへばりつくように巻くときには少し潜るものが扱いやすい。
どちらも捨てがたい。
けれども最終的には、ラインの上方向への引っ張りを相殺してくれる少し潜るブレードを採用しています。
スイムジグだと引き抵抗が少ない上に、レンジを制御するパーツがないのでレンジキープの難易度が高め。
トランキルはブレードが水に食いついて浮き上がりを抑え、適度な引き抵抗と振動でウィードタッチやボトムタッチがとても分かりやすい。
スイムジグのレンジキープに苦手意識があるなら、この春は是非ともトランキルからお試しください。