
狙って釣ればおもしろい。シンキングプロップで楽しむ春のナマゲー
外道という言葉は好きじゃない。
バスを狙っていて釣れてきたのがナマズなら、まあ残念感は多少なりともありますが…
狙って釣ればナマズとて大本命な訳です。
その昔、ルアーフリークという雑誌があったのをご存知でしょうか?
もう20年以上前に廃刊になっていますが、とてもおもしろいルアーフィッシングの専門誌でした。
この雑誌の何がおもしろかったって、ルアー=ブラックバスではなく、ルアーで釣れる全ての魚を大事にして純粋にルアーフィッシングを楽しむ路線を貫いていたところ。
1番好きだったのは[ウグイ将軍]。
ウグイ将軍なる狂気じみたアングラーが本気でウグイを狙う企画で面白おかしくコミカルなやり取りで綴られた記事を夢中で読みあさりました。
ロックフィッシュの記事もバスもトラウトの記事もひとつの雑誌にオールイン。
本来外道として扱われる魚でも狙って釣れば意外に難しく、またサイズを求めれば奥が深い。
純粋な釣りの楽しさを教えてもらった雑誌でした。
ウグイやギル、ニゴイ、本来外道とされる魚を狙う企画、今の釣り雑誌でもやってくれんかなーと思う今日この頃です。
あ、脱線しましたね。
てなわけでナマズです。
ナマズも一時期ブームになっていました。
専用ロッドやルアーが出たくらいウワッと盛り上がったように思います。
ナマズはひとたびスイッチが入ればバスには無いルアーへの強い執着心で、何度も激しくバイトしてきます。
激しいバイトシーンが見られるトップがおもしろいのですが、ルアーを沈めてみてものらないバイトがドンッ…ドドンッと続いてルアーの後ろを追ってきているのが想像できるのが楽しい。
ルアーはスピナーベイトやチャター、クランクベイトとなんでも釣れますが…
シンキングプロップも実はナマズキラーなんです。
オッターのペラのスクラッチ音はラトルインのプラグと同じくらい響きますし、あのシャコシャコ音はナマズは大好きみたいです。
ちょっと大きめに設定したペラは引き抵抗があり水中での存在感も強い。
水面下も、根がからずにボトムも引けるというところでスピナーベイトと同じくらい使い勝手が良いルアーです。
4月5月はスポーニングを控えて上流へまとまって遡上するため川の堰下や水路は一気に魚影が濃くなります。
結構強い引きですし魚が掛かってからのやり取りの練習として、ルアーフィッシング初心者に楽しく釣りを覚えてもらうにはもってこいの魚ですね。