釣り場でワンタッチに脱着可能なOtter（オッター）のガードウェイトに、プラスティック製の超軽ガードウェイトが追加されます。

これまでの付属の鉛製ガードウェイトの重量は約2g。

この度発売するプラスティックガードウェイトは0.5gほどと軽量化されています。

軽いんですよ。

沈むの遅いんです。

水深1mに満たないシャローを巻く時に、これまでの付属の鉛製ガードウェイトを使うとややボトムに当たりすぎる傾向がありました。

水面下に沈む倒木の間をゆっくり巻きたいのに、ある程度速く巻かないとレンジが下がりすぎることがあった。

付属の鉛製ガードウェイトを外せば浅いレンジゆっくり巻くことはでき、目視で障害物をかわすことはできるけれど…。

見ながら操作しているとは言え、障害物を全てとなると気も使うし、引っ掛かるしと。

鉛製ガードウェイトを使っている感じでオートマチックに回避してくれるのが一番釣りに集中できるなという訳です。

まさに帯に短し襷に長し状態。

今季発売となる「プラスティックガードウェイト」ならスナッグレス性能そのままにレンジを下げることなく、巻きスピードを速めることなくオッターを扱うことができます。

プロスタッフ高橋氏の主戦場である房総半島のダムでは立木が多く、見えない水面下に枝が伸びていてトレブルフック剥き出しのシンキングプロップはめちゃくちゃ釣れるけれども使うのに非常に勇気のいるルアーでした。

何もない表層や中層でさえあのパワーなんだから、それがストラクチャーを臆する事なく攻める事ができればとんでも無い事になるのでは？

そんなコンセプトで高橋氏監修の元に開発が進められたオッター。

製品完成間近の早い段階から浅いレンジ用のプラ製のガードウェイトの開発が進められていました。

ボートからの使用は折り紙つきですが、こちら。

プラスティックガードウェイトはおかっぱりアングラーにもかなり戦力になるプロダクトなのではないかなと思います。

むしろここからが今回お伝えしたいキモの部分です。

従来の鉛製ガードウェイトと比較して浅いレンジをスローに巻ける。

これは大事なことですが、プラ製ガードはそれだけがアドバンテージではありません。

軽いということは、ストラクチャーやボトムへのあたりがソフトになります。

重量2gの鉛製ガードウェイトはストラクチャーに当たるとゴツン！という感じですが、プラスティック製ガードウェイトはトンッとソフトに当たります。

重量の違いがもたらすルアー重心位置の変化。

ザクっと言ってしまえば「軽いからストラクチャーにソフトに当たる」な訳ですが、これを分解していくとこんな風に考える事ができます。

素材の異なる2種類のガードウェイトは装着時のルアーの重心も変化させています。

付属の鉛製はより頭重心、プラスティック製は重量の影響を鉛より受けにくいため重心が全体に分散しているイメージ。

重心位置が変わるとストラクチャーに当たった際の抜け方にも両者に若干変化が見られます。

鉛製は頭重心のためドンと当たり前のめりに乗り越え、プラスティック製は重心が分散しているため、前のめりに加えて、ひらりと傾いて回避するケースも見られる様になります。

今回の新色の紹介動画は【ボトムに当てているもの以外は全てプラスティックガードウェイト】を装着しているので、ストラクチャーにコンタクトする角度によってはひらりと回避している部分もみていただけるかと思います。

付属の鉛製とプラスティック製を他のリグで例えるならば、こんなイメージです。

例えるならテキサスか、それともライトテキサスなのかという違いをイメージしてもらうとよいかもしれません。

10gくらいのテキサスでウィードに引っ掛けてウィードをしっかり揺するか、ウィードをなるべくガシガシやらないように優しくほぐしてスルッと抜ける3.5gのライトテキサスか。

春ならライトテキサスが優位なのではないかなと。

今時期には陸っぱりとの相性も◎。

春のスポーニングを意識したバスは神経質になると言います。

春に限った事だけではありませんが、強すぎる波動やゴリゴリとしたボトムタッチでは口を使わない場合があり、ソフトなタッチのものには反応しやすいということも。

ですので目視できる場所をよりスローにと言う定番の使い方以外にこんな使い方もぜひ試していただけたらなと。

それが、ボトムへのタッチをソフトにするために、あえてプラスティック製ガードで少し深めのところまで沈ませて使うという方法。

付属の鉛製でされている方もいらっしゃるので、そこまで特別な事ではなく問題なく使用していただけるのではないかと思います。

沈むのにほんの少し時間がかかりますが、水深2mぐらいであれば問題ありません。

ただただ、陸から沖へ向かって投げ、ボトムまでフォールさせたら時々ボトムにコツコツと当たるくらいでゆっくり巻くだけです。

ポストスポーン期になるとボトムへのゴツゴツとした強いあたり方に反応が良くなることもあるので、その場合は鉛ウェイトのガードウェイトに交換するのもアリですね。