
スライドフォールの角度を調整して使えるバックスライドワーム【BOAR HOG(ボアーホッグ)】
自重約11gのBOAR HOG(ボアーホッグ)は数あるバックスライドワームの中でどちらかというと軽めの部類に入ります。
なるべく長い距離をバックスライドさせるとか、キャストのしやすさという観点から重量をあげるために塩を多めに練りこむのが一般的なバックスライドワームの定石でしょうか。
それらと比較すると、ボアーホッグはどちらかといえば塩はあまり多くありません。
ゆえにデフォルト状態では、緩やかでフワッとしたフォールスピードです。
ノーシンカーでバックスライドにセットした場合、フックのサイズや着水する角度にもよりますがアームは動くか動かないかくらいにユルユルとしたフォールになっています。
パタパタ動くアームなんだからしっかり動かないといけないんじゃないの?と思うかもしれませんが、ノーシンカーではフワッとしたフォール、これを狙っています。
あまりに高比重にしてしまうと速すぎるフォールでミスバイトしてしまう場合もあり、フワッとしたスローフォールじゃないと反応しないって時にも対応させるべくの控えめ重量設定になっています。
重くする分にはネイルシンカーを足せばいいけど引き算はできません。
それからフリーリグなどのフワッとしたフォールに対応するには高比重すぎると相性が悪いというのもあります。
バックスライドワームにネイルシンカーを使うメリット
ノーシンカーではアームが動くか動かないかくらいのフワッとフォール、ネイルシンカーをボディに挿入すればアームはしっかりパタパタ動いてくれます。
ネイルシンカーの重さによってフォールスピードを調整できるのも良いところ。
ネイルシンカーを使うことで生まれるもっとも特筆すべき点は、〈スライドフォールする角度を任意で調整できる〉ということです。
バックスライドワームはそのワームの塩の量や形状によってフォールする角度やスピードが大体固定されているわけですが、デフォルトが軽量なボアーホッグは挿入するネイルシンカーの重さや挿入位置によって急角度にフォールさせたり浅い角度でスライドさせたりとフォールに自由度を持たせる事ができます。
立木等をバックスライドで撃っていく場合、ロングスライドさせるよりもなるべく立木の太い幹から離さないようにしたいなという時。
お尻付近にネイルシンカーを挿入することで急角度気味のバックスライドでタイトに落とし込むことができます。
浮きゴミやヒシモのポケットを撃つような釣りにも急角度のバックスライドは重宝します。
0.6〜2.2gのネイルシンカーで挿入位置をいろいろと試して違いを感じてみてください。