ロクマル報告。トランキル、目から鱗の使い方。

当たり前ですが、ユーザーの皆さんからの釣果報告は励みになるし、とてもうれしいものです。
直接メッセージをいただいたり、SNSで見かけたりするたび心が躍ります。いつもありがとうございます。

そんな中でも特に嬉しかったりするのが、「へ~!」と驚かせられたり、「ほ~…」と感心させられたりするような、作り手さえ気づいてなかった製品の利点を活かした使い方での釣果を教えてもらう時。

今回、琵琶湖のおかっぱり、ナイトゲームでの60.5㎝のご報告をいただきましたが、その使い方がとても興味深いものだったので、まとめてみます。

※少し難易度高めですが、琵琶湖以外でも効きそうなので、試してみてほしいなと。厳しい時期の一発に繋がれば嬉しく思います。

ワカサギがいるシャロー

琵琶湖のナイトゲームをする方ならご存知の通り、これから2月いっぱいぐらいは、シャローに大量のワカサギがさしてきます。当然バスもワカサギを意識しているのですが、時期的にはまだ、いる所にはいるけど、チラホラ…な状況。でも、それがかえって効いている感じ。今回のロクマルもそういうシチュエーションでの釣果だそうです。岸近くにワカサギがいるゴロタエリアの少し沖側。水深80㎝ぐらいとのところで食ってきたとか。

ちなみに、この前にも全く同じシチュエーションで、もう少し大きかったかも…という魚をランディングでバラしてしまったそうです。

「敢えて」ブレードがプルプルしないスピードで…

「ブレードのプルプルをギリギリ感じられる最低限のスピードで」というのが、トランキルの基本になるんですが、今回は逆。

「糸フケを使い、ブレードがプルプル“しない”ギリギリのスピードで、時折リップラップに当てて…ゴンッ!です。ソフトブレードの抵抗のおかげで、普通のスイムジグより滞空時間が長くてゆっくり引けるのにも関わらず、巻き抵抗を感じられるのがメリットだと感じました。」とのこと。

さらに、

「プルプルしない速度というのはいわゆるチャターの振動が手元には伝わってこないというイメージですが、実際にはブレードが左右に微かに揺れている状態だと思います。普通のスイムジグはそれをシャッドテールでやるんですけど、トランキルは、ブレードがその役目を担ってくれるのでイサナのようなトレーラーが使えます。特にこの時期はシャッドテールよりスッと抜けるようなトレーラーの方が効くと思います。できるだけブレードを動かさないようにするためにも、ソフトブレードが理にかなってるのに加えて、ボトムから持ち上げるときやウィードから抜くときにも、強すぎない振動がプルッ…と出るのも食わせの動きになってるのは間違いないと思います。これ、3月ぐらいまではめっちゃ効くんじゃないかと思ってます。」だそうです。

なんか凄い…。まさに目から鱗が落ちました。

もう一つのキモ

そしてもう一つ、これはかなり感覚的な話になってくるのですが、使っているラインの太さや水深、ロッド操作に合わせて、イメージ通りのレンジを泳いでいると感じられるようになるところまで、スカートを間引くのが良いのだそうです。スカートが多いと伝わる感覚がモッタリするので、繊細にブレードの挙動を感じとるためにも状況に合わせてお腹側のスカートを減らしていったそうです。

人により、感覚は違ってくるかもしれませんが、今回は水深1m以下、ラインは16lb、トランキルは1/4oz、イサナは4.8インチで、こんな感じ。

と、まぁ、かなり繊細で神経を研ぎ澄まさないといけない、レベルの高いメソッドだと思うんですが、厳しい極寒の季節、そんな中でもデカバスを求めて水辺に立つアツいアングラーの奥の手になれば幸いですm(_ _)m