KASESU ACCEL MOVER 誕生秘話
2012年1月制作着手後様々な壁がありました
2月初旬には1stサンプルは出来上がりましたし素材制約上 ABS/エラストマ、PC/エラストマ の組み合わせ、1stサンプル単体では問題はありませんでした。
ワームに差し込むまでは・・・
ワームゆえの大きな問題にブチ当たります。
可塑剤と柔らかさ ワームを柔軟に動かすための要素は全て仇に変わり、
可塑剤がエラストマを侵し、劣化させてしまいました。
形状は一旦 白紙化にせざる得ない状況、製品化への挑戦は始まりました。
半年の間に形状見直し、素材の見極め 数十回のトライ&エラーの繰り返し。
たまたまテストしたPP材により 挿入部材は劇的に安定します。
しかし PPはエラストマとは 科学的に結合しない事実・・・また白紙か・・・
数か月を要して 何とか結合部は形状で回避することができ、さらに進化し続けます。ここまでに数回に渡る金型変更及び数十回における成形条件の変更があったにもかかわらず心折らず出来たのも工場の技術があってこそと自負しております、私自身も20年以上工業用でのものづくりに携わってきましたが、正にこの部品こそ作りたかったアイテムだったかもしれません。
テスターからの要望を数値化し、微調整を繰り返し15か月を要し アイテムは銘々されるところまで やっと漕ぎ着きました。
KAMはとても簡素なパーツですが従来のソフトマテリアル素材での成形では
不可能とされていた形状もKAMの使い方1つで可能にすることができます。
創造力であなた自身の理想の動きを見つけることが可能なアイテムです。
次はTORA開発の話も・・・・