プロトルアーの顔彫り工程へ!という事は、ナニカが量産に向けて動き出す。

本日は次のプロダクトのマスターを作成中。昨年から秘密裏に実績を積んでいるルアーを量産化に舵を切ることに。コレだけ聞くとスグに出来るの??何ていう声が聞こえてきそうですが、いえいえとんでもございません。プロトから量産プロトに置き換える段階でも調整に時間がかかる為、そのあたりを見越してスタートさせています。

という事で、「ザ・量産化」なコチラから。

プロトの時点では、作りこまなくてもテストできますので、この作業を行うという事は量産化が確定したという合図でもあります。

まずは削り出したボディに鉛筆で顔の下書きを描き、目から彫り始めます。

目の位置を基準に口、目の周り、エラ蓋とバランスを見ながらデザインナイフで彫り込み。

彫り終わったらヤスリでエッジを立てたり、ならしたりして仕上げ。

サーフェイーサーを吹き付け、細かなキズや段差を滑らかにして出来上がり。

こんな感じの工程を経て、マスターが完成します。

なっ、ナゼだろう・・・、言葉や文字に起こすと何だかやけに簡単に聞こえる。実はあ~でも無い、こ~でも無いと言いながらボツなマスターにまみれながら作っているんですが・・・汗。

顔は左右両面は作らず、片側だけを作りスキャンしてデータを起こし、データ上で左右対称に仕上げます。

今はデータ上で反転して左右対称なんて当たり前のことですが、ひと昔前は難しかったのか?古いルアーを見ると右と左で顔の形が違うものもあります。

ひょっとしたらデザイナーのこだわりで左右別に作ったのかもしれませんが。

手持ちの古いルアーがあるなら左右見比べてみてください。

左右で顔が違うのもなかなか味があっていいものです。