リップ付きスイムベイト復権に向けて
スイムベイトといえばシャッドテールがついていて、シンキングで、お腹にトリプルフックが刺さっていて。
というのがいちばんスタンダードな形でしょうか。
ビッグベイトブームが到来した今より10数年前。
いや20年くらい経つのか?
当初のビッグベイトはシャッドテールタイプのスイムベイトが主流だったと思います。
そのスイムベイトからの流れはリップのついたハードビッグベイトになりS字系になり、どんどん進化してきました。
そのビッグベイトブームの中でひときわ存在感が強かったルアーがリップの付いたスイムベイト「キャスティークトラウト」。
8インチや9インチのキャスティークトラウトは体高も高く、なかなかのボリューム感でした。
ジャイアントベイトのサイズ感に慣れてしまった今なら全く違和感なく使える大きさなんですけど。
リアルな魚フォルムと柔らかいボディ、そしてリップに水を受けウネウネと泳ぐ様はシャッドテールのスイムベイトよりもひときわリアリティがありました。
そして現在、リップ付きのスイムベイトを作るメーカーはほぼ無いに等しい状況です。
これは勿体ない!
天邪鬼が作動し、無いとなると作りたくなる。
どう考えてもメリットは・・・「ある」。生産の問題は・・・「知らん」という感じで進めていました。
作り進めていくうちに分かってきたことがいくつかあります。
・ミスバイトしても食い直す確率が高い。
・バイトが深い、丸呑みバイトが多い。
丸呑みバイトに関しては全長160mmクラスにもかかわらず、柔らかいボディなので折りたたまれて口の中に入りやすいことが要因のようです。
口の中に完全に入ってしまうと無駄にルアーが振られないのでバレにくく、結果的にキャッチ率も高くなります。
ただ柔らかいボディはウェイトのばらつきや破損、そのほかもろもろ問題点も山積み。
行ったり来たりでなかなか前へ進めない状況にあります。
出来上がるのはもうちょい先になりそうです。