違和感を感じたソノ形状には意味がある。あまり語られることのない開発話

KRKのリロードウェイトシステムとか、トランキルのソフトブレードとか、そのルアーの核になるような機構。

そういうのはメーカーとしてもちゃんと取り上げて、こと細かに説明します。

ルアーの核となる部分以外の地味〜な開発話などは、苦労話がいろいろあっても特段クローズアップされる部分ではありません。

例えばルアーの動きが…とか、糸がらみを無くすために…とか。

そんな地味な部分に焦点をあててみます。

あの形状には意味がある

タイニーマサムネのリアフック周辺にある、お腹から下側にグイッと伸びた尻ビレのような形状。

これ、何のためにあるか想像つくでしょうか。

デザイン?

それもありますが…

実はちゃんと意味のある形状。

細身のルアーはこのようにリアフック周辺だけを肉盛りして、エイトカンを突出させたような形状をよく採用します。

これは開発あるあるというか、サイズの小さい細身ルアーによくあるトラブルを回避する手法。

ほとんどのルアーはテールの方にいくにつれてどんどん背中が下がり、細くシェイプされます。

そうするとリアフックの針先が背中に乗っかってしまい、背中に針を乗せたまま泳いで帰ってくることがあります。

ある程度ルアーの体高が高ければこんなことにはならないけれど、ルアーが小さくて細いものほどこのトラブルが増えます。

対策として開発者は針を小さくするか、エイトカンをお腹のラインから突出させ、針先を背中からなるべく遠ざけて針が乗らないようにこのような形状をつけているわけ。

そういうわけでデフォルトからフックサイズを大きくするとフックが背中に乗りやすくなる場合もあります。

フック交換の際にはなるべく元のフックと同じような大きさ、長さのフックに交換することをお勧めします。