スナップは本当に弱いのか?【後編】スナップvsスプリットリング
強度的にたいしたことないと思われていたスナップですが、想像以上に強いことがわかりました。
オーソドックスな形状のスナップ(トランキルのスナップを検証)は力をかけていくとどんどん変形するのですが、変形してもなお肝心な部分はしっかりと結合したまま。
25lbのフロロカーボンで引っ張ったってラインのノット部分が切れるほどの強さがあります。
ここで一つ思い当たることがありました。
オリジナルサイズのマサムネのエイトカン周りの強度テストをした時に、スプリットリングの強度もついでに確認していたのです。
その時のスプリットリングを完全に伸ばすよりかなり力がいる気がする。
これはどちらが強いのかハッキリさせておくべきでしょう。
なんの使命感かはもはやわかりませんが、ここまで来たらやってしまいましょう!
スナップvsスプリットリング
スナップはトランキルに使用しているスナップ。
サイズは#1というサイズです。
対してスプリットリング。
こちらはビッグベイトによく使われる#4という大きめサイズ。
ヒラ打ち加工もしてあり、強度としてはかなり高いものです。
スナップとスプリットリングを繋ぎ、左右から引っ張ってどちらが最後まで残るか。
ジワジワと力を徐々に加えていき、最初に変形したのはやはりスナップ。
前回の検証通りどんどん変形してスナップの両端のひっかかり部分でかろうじてとまってています。
がしかし、スナップはそこからが強い。
さらに思いきり力を込めると…
先に限界がきてズルリと伸びきったのは、なんと#4のスプリットリングの方。
魚との引っ張り合いになった時、スプリットリングよりもスナップの方が強度的に勝るというまさかの結果が出ました。
スナップにはいろいろな形状がありますし、中にはものすごく弱いスナップが販売されているのも事実です。
そしてなんらかの要因で開いてしまう危険性があるのもスナップ。
それでもルアー交換しやすいという利便性は大きなメリットでもあります。
そして、開きさえしなければかなり強いという事が判明しました。
なので、チャターベイト、メタルバイブのスナップを開かないように加工
そしてチャターベイトのようにブレードとの接続にスナップを使用するタイプのルアーはルアー交換が目的ではないため、スナップを開け閉めすることはまずありません。
であればスナップ自体を開かないようにかしめてしまうのも一つの手かなと思います。
ラインアイが一つしかないメタルバイブも同じ。
スナップを開け閉めするワイヤーのエンド部分をラジオペンチで潰してかしめることで、なんらかの要因でスナップが開くことを防げます。
今回はオーソドックスな形状のスナップの検証でしたが、そのうちクロススナップなどでも検証してみたいと思います。