意匠だけではない。プラグのウロコ模様の意外な役割。

意匠とは一言でいえばデザインのことです。

プラグについているウロコ模様はルアーのアクションに直接的な影響を与えるものではありません。

ウロコ模様がついていた方が魚っぽさが出るとか、その様なデザイン的な役割を担っている事が多い箇所です。

では、外観の雰囲気だけかと言うとウロコ模様が有ることで生まれるメリットもあります。

それは…

塗装の食いつきの良さ。

ルアーの塗装には主にウレタン塗料が使われていますが、衝撃や摩擦、針傷、太陽光によって塗膜は劣化します。

ウロコ模様のないルアーは塗膜が劣化し部分的に浮いてくるとそこからペリペリと一面剥がれ出し、劣化が激しいものほど爪でカリカリやるだけで丸剥げにすることができるほど。

対してウロコ模様があると、ウロコの溝の凹凸で表面積が増え、塗料がよく食いつき剥げにくくなります。

そして部分的に塗膜が浮いたとしても、ウロコ部分はそれぞれが独立した面なのでまとまって一気に剥がれることはありません。

KRK205、165のウロコ模様の意図

KRK205、165は横からみて上半分に細かいウロコ模様が入っています。

また、下半分はウロコ模様無しのツルツルした面の状態にしています。

これはフラッシング時の複雑な変化を狙ったものです。

下半分の面形状がピカピカとよくフラッシングする部分に対して、上半分の細かいウロコ模様が細かく光を反射させボヤッとした感じに。

ヒラを打ってギラッとフラッシングするだけでなく、1フラッシングの中にも光り方に変化をつけられないか?ということです。

細かい鱗模様の中にさらに細かな凹凸を設けることで更なる複雑な反射を…と細かい細かいになってしまって…汗。

これ、一体どこがゴールなのか