
ルアー製作の必需品「ヤスリ」だけでもイロイロな種類があるんです。
ルアーを作る時に使うヤスリといえば紙ヤスリか布ヤスリでしょうか。
木材をカッターで削り込んで、荒削りが終わった後に紙ヤスリで表面をならす。
最初は荒めの紙ヤスリで大きな凹凸を取り、次にヤスリの目を細かくし荒いヤスリ目の跡を落としつつ滑らかな表面に。
きれいなルアーの曲面を出すのには紙ヤスリは必需品です。
紙ヤスリの上をいく⁈とってもすぐれたヤスリがこちら
コバックス社のスーパーアシレックスというヤスリ。
とても柔らかい布ヤスリのような感じなのですが、布ヤスリよりもさらに上をいくしなやかな質感です。
このスーパーアシレックス、とにかく曲面が磨きやすい。
紙ヤスリって張りがあって硬いですよね?
張りのある硬い紙ヤスリはルアー表面の凹凸の凸の一番高い部分にはよくヤスリが当たって削れますが、凹の一番低いところにはヤスリは当たりません。
凹凸の激しいルアーの顔まわりを磨く時、張りのある硬い紙ヤスリで磨くとエラの出っ張っている部分を削りすぎたり、エラの溝の凹んでいる部分にはヤスリが当たらず綺麗に磨けなかったり。
けっこう気を使って磨かないと形状が崩れてしまいます。
そこへ、このスーパーアシレックス。
フニャフニャの質感のこのヤスリなら溝の奥の方にもヤスリが当たりますし、出っ張っている凸部分を削りすぎることも少ない。
複雑な曲面にフィットしよく削れ、とても扱いやすいヤスリです。
それから水研ぎしなくても目詰まりしにくいため、ヤスって水気を拭き取って形状確認という手間もなくスムーズに作業が進みます。
ルアーの顔まわりを整えるにはもってこいな製品です。
ただし
カッターナイフで荒削りした後の大きな凹凸を削るのには不向き。
荒削り後のデコボコをならすなら、出っ張ってる凸部分を落とすようにヤスリを当てて滑らかな表面にしたいわけで。
そういう場合は張りのある硬い紙ヤスリの方が効率が良いということになります。
ある程度平滑な表面が出た後なら、曲面にフィットしやすいスーパーアシレックスの方が磨きやすくなると思います。
工程によって使い分けるのが一番ですね。