ハンドメイドルアー初心者でもルアーを綺麗に作れるようになる【たった2つのコツ】
時々、ルアーを作ってみたいんですけど…と言う相談をうけます。
必要な道具と材料を伝えて、とりあえずこれで最初は作ってみたらどう??と。
その数週間後…
左右対称にならない、綺麗に形が作れない、ちゃんと泳がなかった、などなど有る有るな問題が発生してしまいます。
そりゃそうです。
初めてトライして一発でうまく作れる人などまあ居ないので大丈夫です。
そんなもんですよ。(最初から上手く作れたらこっちの立つ瀬がないじゃないか…。)
ちゃんと泳ぐかどうか、思い通りのアクションが出せたかどうかなんて、本職の僕らでも試作を繰り返してクオリティを上げていくものなので1個目の失敗であきらめるのはまだはやい。
アドバイスをくれと言われても、最初はいっぱい作って経験値を増やしてくださいとしか言いようがない。
ルアーのアクションはともかく、綺麗に作りたいというのなら話は別です。
まずは材料の見直しから
ほとんどの人がつまずく1つ目のポイントが、思い通りの形に作れないということ。
形がボコボコになったり、いびつだったり。
よくある失敗ポイントとして、硬い木材を使ってしまうことが挙げられます。
目の詰まった硬い木は削るのに力がいるし時間もかかる。
木目の方向によってはカッターの刃が上手く入らず削りにくいこともあります。
最初はバルサやファルカタといった柔らかい木材でルアーを作ってみてください。
もっとヤスリを使いこなす
2つ目のつまずきポイントとして削りすぎ、削らなすぎがあげられます。
バルサなど柔らかい材料はカッターナイフで簡単に削れる反面、思ったよりも削りすぎてしまう場合があります。
またカッターナイフだけではルアーの綺麗な曲面、丸断面に削るのは難しく、最初の荒削りが足らないと角ばった印象のルアーになりがち。
上手く形を作るためには、もっと紙ヤスリを使ってください。
紙ヤスリは「粗」「中」「仕上げ」と3種類用意すること。
「粗」には80番とか、100番とか、ヤスリ目がゴリゴリに粗いものを選ぶこと。
カッターナイフでバルサの角材の角を落としたら、あとは紙ヤスリでルアーの形を削り出してみてください。
荒い目の紙ヤスリならカッターナイフ並みの速さでどんどん削れて、かといって削りすぎることも無くあっという間にルアーの形まで持っていけます。
ほとんどの人は刃物で形を作らないといけないということに固執するあまりここに時間をかけますが、実はそこに落とし穴あり。
バルサのような材料が柔らかいものなら、紙ヤスリだけでルアーの形を作ることができます。
左右対称にならないという悩みは、よく削れるが削りすぎないという、この「粗」ヤスリを使うことでカッターナイフよりも形状を調整しやすくなります。
そして「中」の紙ヤスリは320番くらい。
「粗」のヤスリ目を消しつつ、滑らかな表面に仕上げます。
320番の紙ヤスリでも十分に綺麗な表面ですが、より滑らかな表面にするには「仕上げ」に400番か600番くらいの紙ヤスリ。
こんな感じで紙ヤスリの番手を何種類か使い分けると上手くルアーが作れるようになるはず。
形状がうまく作れないとお悩みだった方はぜひお試しください。