肝心なのは「上」から受けるか、「下」から受けるか。オヒラとイサナのテール向きの違い。
リールを巻く手を止めルアーを浮き上がらせるとヒラヒラとテールが動き出し、ルアー自らが泳いで水面に向かうかのようなアクションを生み出す。
これがオヒラのテールです。
対してイサナはフォールする時にテールを振り、自ら泳ぐように斜め下方向へ自走していくアクション。
どちらもテールのプックリと膨れたフラット面に水を受けることで生まれるボディとは独立したテール自体のウォブリングアクション。
オヒラはぷっくり膨れた形状が上側についています。
そしてイサナのテールはぷっくり膨れた形状が下側に。
テールを動かす原理はどちらも同じですが、イサナとオヒラでテールの上下を逆向きにつけたのには意味があります。
テールのフラット面で水流を受ける時、そのフラット面の前に水を遮るものがあると水流が乱れてしまいアクションを損なうから。
イサナはフォールするのでテール下面に水を受けテールがアクションします。
もしイサナのテールが上下逆向きのぷっくり膨れた方が上側についていたのだとしたら。
水流が先に当たるのはぷっくり膨れた方ではなく薄いテール形状の方からになります。
薄いテール形状に水を受け、フラット面に水が当たる前に水流を乱してしまいアクションが出にくくなってしまいます。
逆向きだとしても動かなくはないのですが、これは100%テールのアクションを生かした形状ではありません。
オヒラは浮き上がる時に背中側から水を受けるため、イサナとは逆向きにテールを配置したというわけです。