リアルな魚模様はどうやって作ってる?
「こういうリアルカラーって、どうやって塗装してるんですか?」
「魚模様のフィルムでも貼ってるんですか?」
KRKのリアルラージマウスやスモールマウス、ケタバスのカラーについて、そんな質問をいただくことがあります。
実はこれ、フィルムを貼っているわけではありません。
答えは……
印刷です。
しかも、フィルムに印刷してからルアーに貼り付けるのではなく、ルアーのボディにインクジェットプリンターで直接印刷しています。
イメージとしては、紙に写真を印刷するのとほぼ同じ。
ただし、紙とルアーには大きな違いがあります。
それは、紙は平面で、ルアーは立体だということ。
立体物へのインクジェット印刷
インクジェットプリンターのヘッドからインクを噴射して印刷するわけですが、当然ながら印刷する面がヘッドから遠くなればなるほど、インクの着弾位置がズレて印刷がぼやけやすくなります。
ルアーを印刷する時は、ボディを横向きにセットして、右面と左面をそれぞれ個別に印刷します。
この時、ルアーの側面で一番高い部分はプリンターヘッドに近いため、かなり綺麗に印刷できます。
一方で、そこから背中やお腹に向かって緩やかにカーブしている部分は、ヘッドから少しずつ離れていきます。
そのため、印刷も少しずつぼやけていきます。

実は「ちょっとボケている」のも理由がある
「じゃあ、背中やお腹は綺麗に印刷できないの?」
と思うかもしれません。
もちろん、できる限り綺麗に印刷できるよう工夫はしています。
ただ、背中やお腹は後工程で塗装が入るため、多少印刷がぼやけても最終的にはそれほど気になりません。
逆に言えば、横にワイドで丸みのあるルアーほど、よく見ると背中やお腹に向かって少しずつ印刷がぼやけているのが分かります。
これは印刷が失敗しているわけではなく、立体物にインクジェット印刷をしているからこそ起こるもの。
平らな紙に印刷するのとは違い、ルアーならではの難しさがあります。

ルアーを手に取ったら、ぜひ見てみてください
普段、ルアーを手に取った時は魚模様やカラー全体を眺めることが多いと思います。
でも、もしKRKのリアルラージマウスやスモールマウス、ケタバスカラーを手に取る機会があれば、ぜひ少し違ったところにも注目してみてください。
側面から背中へ、そしてお腹へ。
印刷がどのように入っているのか、じっくり観察してみると面白いですよ。
「このリアルな魚模様、どうやって作ってるんだろう?」
そんな疑問の答えは、意外にもインクジェットプリンターだったりします。
曲面にもヘッドが追従して綺麗に印刷される未来もすぐそこだと思います。