そもそも、I字系ビッグベイトはどんな状態の魚でも食わせる万能ルアーではない。その③

前回の続きからチョット間が空いてしまいました。水面直下をデッドスローリトリーブというのが特徴のNEWマサムネですが、「裏」の使い方も存在しています。それは前回チラッとお伝えした、「暴れること無く速く引くことが出来る」という事。I字早く引いてもズーーーンと一見何の面白みもない動きです。しかしながら、使用者の感覚とサカナの感覚は違います。そんな話です。

I字系速引きは想像以上に魚を騙しやすい

先日述べたようにS字は速く引くと暴れすぎる。これはこれで効くときがあります。どちらかといえばリアクション的な要素を持っていようにも感じます。
対してI字の速引きはフィーディングに入っている魚に対して余計なアクションで違和感を持たせず、見切らせずに口を使わせることが非常にやりやすい。
遅い動きには反応しない、もしくは見切る魚に対して速いスピードながらナチュラルなアクションで効率よく釣っていくことができる。
アメリカに昔からあるジャークベイト(ロングAやログ)は日本のジャークベイトと違いキレのあるダートはしません。左右へのダートではなくビュッと動いて止まるという「緩急」をつけたアクションが大事だと教えてもったことがあります。その人いわく、あの全く動かないデッドスティックログでもちゃんと釣れるし、日本人は左右のダートアクションに惑わされすぎ・・・と言っていました。

そんな話を思い出し、シチュエーション到来

水面まで伸びたたウィードに集まっているギル。こんなシチュエーションを見たことある人いるかと思います。このギル達がバスに追われた時の逃走アクションにNEWマサムネのジャークは実に似ているんです。マサムネのテールが泡を噛みながらピチピチと音を立てて水面を滑っていく様はまんまギルのエスケープアクション。NEWマサムネ、エスケープジャークやっていると・・・50ちょいですが釣れた。自分達が思っていたり、感じている以上の結果が意外と出ます。左右に飛ぶとかSの軌道がないと・・・わかります。その気持ちは痛いほどわかります。その概念の向こう側にいつも釣っていたサカナと違うサカナがいるかもしれません!使い分けで更に多くのサカナを触る機会が増えるかもしれませんよ~。

マサムネのジャークとは??

ミノーをジャークさせるような竿を素早くはじくアクションではなく60~100㎝ほど竿をギューンとさびくように動かします。惰性でスーッと動き、止まったら間髪入れずに次のジャークをギューンと入れます。リールを2.3回グリグリッと巻いても大丈夫です。(トラウトで言うところのグリグリメソッド)
この時のポイントはマサムネがジャークの惰性で水平方向にスーッと進んでくれるように板オモリを貼って調整してあげること
頭を上げるようならフロントフックより前に、頭を下方向に突っ込みすぎるようならフロントフックよりも後ろにウェイトを追加して姿勢を調整してみてください。