ソフトブレードチャター「TRANQUIL(トランキル)」のラバーの量の秘密。

昨日はソフトブレードチャター「TRANQUIL(トランキル)」のベーシックな使い方をご紹介。さて、本日はトランキルのラバーについてヒトツ小話を。実はこのTRANQUIL(トランキル)シリコンスカートの量がちょっと多いと感じられる方がいらっしゃるかもしれません。この設定には明確な意図があるのですが・・・
ナゼか。

これは水抵抗を増やし、引き感を重たくすることに一役買っています。また、一般的なチャターベイトが速く巻いて使う「動」であれば、トランキルが目指したのはスローロールさせる「静」なので、必要以上に暴れさせないという部分でも一役買っています。

例えば・・・

S字系ビッグベイトにフェザーフックをつけるとSの動きが弱くなったり泳がなくなりますよね?フェザーやラバーは思った以上の水抵抗を生み出します。

トランキルのスカートの量の多さは後方に抵抗を持たせ、後ろに引っ張ることでルアーの姿勢をカクカク上下させず、ビタッと安定させる役割と先に述べたヌルーッという引き重りの為。

そして、昨日ご紹介した王道のスローロールの際に凹凸ラバーはワサワサと揺れ易く、微波動を発生させ、フラットラバーはチラチラと異なった波動を発生させる為。

トランキルのラバーの量の設定であれば、はさみでカットしてシチュエーションにあわせて使うことが出来るという意図があります。(とは言っても、デフォルト状態が必要以上にモリモリに設定している訳ではございません。少なければ増やす事は出来ませんので。)

※ちなみに動画の61cmを釣ったプロトはチョットだけアピールしたかったのでハサミでチョキチョキカットして間引きました。

そこのアナタもカスタマイズ(チューン)してますよ!

意外とルアーって知らず知らずの内にカスタマイズしていると思います。

ハードルアーに板おもりを貼る何ていうのは皆さんやっていたりするのではないでしょうか?同じ様にはさみでカットするカスタマイズなんかではラバージグのブラシガード。フィールドやシチュエーションにあわせてルアーをより自分のイメージに近づけるといった具合です。想像力が膨らみ、カスタマイズしてサカナをはめれればそりゃもう・・・。

トランキルに関しては、先の通り水抵抗を受ける設定にしているラバーですが、実は良い事だけでありません。抵抗があるという事は、空気抵抗も増えます。

風の強い時なんかは空気抵抗の強いルアーはバックラッシュしやすくてちょっと・・・なんて言う時にはハサミでチョキチョキとお好みの量にすいてやってください。

それからオーバーハングの下にスキッピングで入れる時なんかもスカートが多すぎると抵抗が増えて失速しやすくなります。水面で跳ねるとラバーがブレードに絡むこともあるかもしれません。

そんな時もスカートの量を思い切ってチョキチョキ減らしてみると良いと思います。

番外編

ちなみに実験でこんなことも試しています。

3/8ozのスカートをほんの少しだけ残してブレードもハサミでカット。

ブレード面積を小さくして水面下の高速引き対応。

金属ブレードのチャターを高速引きすると激しい振動と金属音が響きます。

それとは対照的に細かい振動でシルエットも細身にしたベイトライクなものを高速引きするとどうなのだろう?という検証です。

コアユが逃げ惑うウィードパッチ際をハイスピードで通したら凄いかも!と思いましたが他のテストで忙しく今年はほとんど使うことがありませんでした。

ゆっくり引けなくなるものの、高速引きではかなり安定するようになり可能性を感じますが・・・コンセプトからは激しく逸脱!!

※カスタマイズは自己責任でお願いします・・・汗。