ぱっと見は同じですが・・・実は新作ブレード試作中

カチカチ音がしない。

トトトトッと弱々しい振動。

TRANQUIL(トランキル)ブレードは〈弱さ〉にこだわって作りこんであります。

TRANQUIL(トランキル)の開発の7割はこのブレード作りに時間を割いて、様々な形状や硬度を探りました。

今回作るのはトランキルのライト版とでもいいましょうか。

ただ小さくするのではなくて、使い方も少し違った感じになる予定です。

今回もやはりブレードに時間がかかる・・・

なにせエンジン部分ですから。

現行のトランキルと同じブレードは使いません。

厳密に言うと・・・使えません。

ちょっと形を変えてテストして、ちょっと硬度を変えてテストして、その繰り返しを延々と繰り返しているところです。

とは言っても、この写真じゃあほぼほぼ一緒やん!と言われる事間違い無し!

このブレードを試作する材料がこれまた厄介なもので、今の気温では樹脂がガッチガチに結晶化して使えません。

まずは3時間ほど乾燥機に放り込み、ゆっくり溶かして攪拌。

さらに真空脱泡機に放り込み、樹脂の中の細かい気泡を抜く。

3液性なのでABC剤を適量攪拌して型に流し込み、さらに乾燥機で熱を加えて硬化。

硬化するのに1時間弱。

少し冷ましてスイムテスト。

とまあ、こんなふうに作っていると一日に数回しかブレードを作ることができないのでとっても時間がかかるのです。

ただの苦労話かよ!と思われた方・・・あながち間違いではありません。

こんな感じで地味〜に作られて行く訳です。