水中でのルアーの音って意外としっかり聞こえているという話
大雨の後の釣行。
かなり降った後で川は茶色く濁流状態。
流れの弱い反転流にOHIRA(オヒラ)をは通すと、離れたところでパニック状態になった小魚の群れが水面にパッと散りました。
もう一度同じコースを通すと、ピチピチッと再び同じ状態。
ルアー自体は濁りが強すぎて全く見えていないはずですが、音はしっかり聞こえているようでルアーを通すたびに驚いて跳ね逃げまわる。
増水して濁った時の小魚はとってもデリケートです。
とても視界が悪く、いつ捕食者が襲ってくるか分からないわけですから。
実は水って空気よりもしっかり音を伝えていたり。
空気中で水が伝わる速度は約340m/秒、対して水は約1500m/秒。
水中では空気中の5倍近く音が速く伝わります。
速さだけでなく音質も少し変わります。
例えばオッターのペラの回転音。
岐阜のルアーショップ、バックラッシュさんがSNSに上げたオッターの水中動画を目にされた方もいらっしゃるかもしれません。
空気中ではペラの音ってそんなに大きな音には聞こえません。
けれども水中に入れた瞬間、ペラとヒートンが擦れる金属音がシャラララズゴゴゴッと鳴り響いているのがよく分かります。
ルアーの音って釣り人が思っている以上に魚には大音量で、しかも遠くまで聞こえているのかもしれません。
実際濁った水中なんて視界ゼロみたいなもんですが、それでも魚はルアーを見つけてくれるわけですから。
ちなみに、オヒラのジョイント音がすごく良いねって声をけっこう聞きます。
エイトカンとヒートンが擦れてキュッキュッと鳴くようなスクイーク音。
使い込むとさらに擦れる音が大きくなります。
と、イメージが湧かないかもしれませんので動画を撮ってみました。
ぜひ大音量で再生してみてください。