一番初めに作ったヤツがかっこよくて、中々そいつを超えられない。はい、これ、ルアー開発あるあるです(笑)ボリューム(大)なヤツにもこの現象が起きています。一番初めに掘った顔がとてもカッコいいんです。同じ人が同じように作ってるのに、「なんか違うんよな~。」って感じです。まぁ、これについては、最後まで初めのヤツを超えるところまで頑張りますけど・・・。
さて、昨日の続きです。
単純に「扱いやすい=軽めのジャイアントベイト」が開発のメインコンセプトではあるのですが、それだけでは面白くないな~と思っていたところ、以前から「多くのフィッシュイーターが反応するアクション」をもつルアーとして数パターンをテストしつつ放置していたルアーがありまして、そのルアーを作りたい!と言い出した張本人が口を開きます。
「だから、グライドベイトが欲しいんですって言ってるじゃないすか。」
おい、空気読め。がその時の偽らざる感想(笑
グライドベイトって?
KAESU的には、7~8年前に初めて耳にして以降、たまに聞くようになったけど、ニッポンではまだあまり定着していないな~って感じのカテゴリーに「グライドベイト」というものがあります。ご存知の方も多いとは思いますが、元々はマスキーやパイクを狙うルアーとしてアメリカでは定番で、連続した短いジャークというか、強めのトゥイッチというか、とにかくロッドティップでトントンとラインをたたく感じで操作するルアーなんです。
グライド(Glide:【滑る 滑走する】)の言葉通り、左右にスイ~と滑るようなアクションをします。S字系のスラローム的な左右の動きでもないし、ミノーをトゥイッチした時のような鋭い左右へのダートとも少し違う。惰性?慣性?で左右に「ツ~ン、ツ~ン」とスライドする感じの動きです。
マスキールアー、パイクルアーとして定番なので、サイズは比較的大き目で、ジョイント無しのロールを抑えたフラットサイドの物が多いのですが、タダ巻きでは特に泳がない物が多い。そんなルアーです。
ジョイント・グライド・ジャイアント
そんな経緯があったので、ボリューム(大)なヤツにはこのグライドベイトの要素を盛り込んでみようということになり、初めはジョイント無しのワンピースボディで試作しました。これはここでも書いた通り、あえなく失敗。これはこれでカナリ釣れそうではあったんですが・・・。ダートをマイルドに抑制する意味で素直にジョイントにする事で固まりつつあります。
シルエット的には25~30cm前後、ジョイントにすることでタダ巻きでは綺麗なS字スイミング、ゆっくりジャークでグライドして、強めのトゥイッチでヒラっとダート、同時にフラッシングも加えたい。そんな小技も活かせられるようにウェイトは可能な限り軽く、オットコマエのハス顔でボディデザインもかっこよく。そんな感じを形にすべく、日々悪戦苦闘しております。全てをクリアできるのか、泣く泣く諦めざるを得ないところも出てくるのか、それは現時点で分かりませんが、楽しみにして頂ければ嬉しいなと。
↓見事死亡したワンピースボディー君・・・。凄い何かが起こる予感がしましたが・・・そう。予感だけ。↓