考察 メタルバイブは果たしてリアクションなのか!? ~その3~

「やる気のない魚にリアクションで口を使わせた。」よく聞くフレーズです。一人ニゴイ実験の結果から「おいおい、待てよ・・・、コレ本当か??」と疑い出す始末。大枠では間違っていないとは思うのですが、こんな解釈も出来るんじゃないかと思い書いてみたいと思います。
今回はメタルバイブが出番になる「低水温期に限定して」リアクションという言葉を考えてみます。

良く耳にするこの意味とは

さて、このフレーズですが要は反射的に口を使ったということだと思いますが、もし全くやる気のない魚が反射的に口を使うとしたらどうでしょう?本当に口元に落としてやらないと思わず口を使わないと思います。

よく例えられるのが、人間でもボールを投げられたら反射的に受けとめるでしょ?っていう話です。

うんうん、そうそう。と納得するのですが・・・、それって真正面とか顔の前が前提ですよねと。

そう、あくまで顔や胸の前に投げられたら受け止めますが、手を伸ばしても受けられない距離にボールを投げられても取りに行かないんじゃないの?と。

低水温期に広い湖の中で全くやる気のないバスの口元に落とせる確率はどのくらいのものでしょうか?本当にこの反射だけで釣れているのであれば途方も無い釣りな様な気がして、心が折れそうです・・・。なので、いささか無理がある感もします。

バスはルアーを見つけたら向こうから近づいてきてから食っているはず。

と仮定して、「メタルバイブはリアクション」という言葉を分解して考えてみると、やる気のない魚や食いたいけれどそこまでテンションの高くない魚でも、早い動きと振動で食性の本能を強烈に刺激してスイッチを入れ、追わせてバイトへと持ち込むこと

にならないでしょうか?

好奇心の強いバスなら本当にパッと目の前に現れた何かに思わず口を使う[反射的な反応]もあるのかもしれません。

ですが、警戒心の強いニゴイやウグイなどの雑食性の魚がメタルバイブでよく釣れるのは、食性の本能を刺激してバイトを引き出しているからだとすれば説明がつきます。

と言う事は・・・、メタルバイブは反射食いというよりも、実は最強の食わせ系ルアーなんじゃないでしょうか??