ビッグベイト「KRK205」可変ウェイトシステム開発エピソードその2

内部のウェイトを入れ替える事でアクションが変わる今年リリースのビッグベイト「KRK205」。そんな開発エピソードその1を書いてからかなり間が空いてしまいましたが、その続きを本日は書きたいと思います。
どんなルアーなのかと言えば、トップウォーターともS字系ともフローティングジャークベイトともシンキングのビッグベイトにもなります。

もともとはワンピースボディのグライドベイトから始まり・・・

紆余曲折あって現在の形にアップデートしました。可変ウェイトシステムを作り上げるにあたり、ウェイトの固定方法に難がありました。

釣り場で専用の道具を使わず、簡単にウェイトを入れ替えのできるものであり、ルアー内部への水漏れが無いもの。

固定ウェイトをネジ止め、腹側に両面テープで貼り付け等、どれもしっくりくるものがありませんでした。

悩みに悩んで絞り出し、内部の空気室とウェイトルームは隔離して、ウェイトルームの中には水が入る前提で設計。

4つのボールウェイトを挿入し、軟質素材でプチッと蓋ができる構造に落ち着きます。

これで水の浸入は気にせず、容易にウェイトを出し入れする事が出来るようになりました。

これにより当初フローティングタイプを1種類のみの予定だったものが、ハイフロートからシンキングまでの浮力調整が可能な、使い方の異なる5タイプのルアーに生まれ変わったわけです。

さらに一本のルアーで多く役をこなせる事で持ち運びにも利点が生まれます。

KRK205の全長は205mm。

テールが仮に付いていたとしたら、230~250mmクラスのルアーと同等のボリュームを有しています。

このサイズのルアーをハイフロート、スローフロート、シンキング、さらにカラーも2、3種類用意して他のルアーも…となるとボートならまだしも、陸っぱりには持っていく量に限界があります。

僕ら若者世代(30代って若者?)でも、一日中重たいタックルボックスを背負って釣りをするのは正直ツライ。

攻め方やシチュエーションには幅広く対応したい。でも、極力タックルは小さく、少なくし、より釣りを快適にしたいと思うのです。