
ビッグベイト「KRK205」の初期プロトはジョイントの無いワンピースボディで、ジャークすると左右にバビューンと1m以上スライドダートする強烈なグライドベイトでした。
動きは凄かったけれど、スライド幅が広すぎて魚が追いついてこれないようにも感じました。
秋の速い動きに反応する魚ならまだしも、冬や春に使うことを考えるともう少し移動距離を抑えたい。
本音を言うと・・・
できればグライドアクションだけでなく、色々な使い方に対応したルアーにしたい。
ロッドの入力に対してリニアに真横にすっ飛ぶようなダートアクションとリトリーブ時のタイトなS字アクション、ステイ中も自発的にウネウネと動くレスポンスの良さを手に入れる為に、ワンピースホディをジョイントボディに。
狙いは上々、ワンピースボディと比較して左右への動きを強調し、ロッドワークで細かな操作を可能となりました。
さらにボディは厚みを落とし、極薄で水切れのよい形状へ。
最終的には、連続でジャークしてもなかなか手前に寄ってず「速いスピードで動くが移動距離が短い」という状態を作れるようになりました。
魚のスイッチを入れるためにジャークの初速を鋭く速く。
手前方向への移動距離は抑え、なるべく魚のストライクゾーンの中でしっかりアクションさせること。
うーむ、これはソフトジャークベイトの釣りに通ずるものがあるかも…
ソフトジャークベイトとの最大の違いは、ジャーク後に「浮かせて食わす」という技が使えるコト。
実際に左右へスライドした後、浮上中に食いあげてくる魚がかなり多いです。
浮上スピードは可変ウェイトを入れ替えて、ハイフロートからスローフロートまで微調整してその日の反応を見ることができます。
タングステンボールを追加していくことでレンジも徐々に深くなっていきます。
魚のレンジが深いようならいっそシンキングという選択もできるのが「KRK205」の強みなのです。