
ISANA(イサナ)〈8inch〉開発物語②
半信半疑で作ったISANA(イサナ)〈8inch〉のたたき台を泳がせてみて、その場にいた一同「!!!」
ひとまずオフセットフックのノーシンカーでフォールを見てみたら…ホント凄かった。
魚が頭を斜めに下げて潜っていくように、テールをフッフッフッと振りながら前方向にスライドし自ら泳ぐようなアクション。
ISANAシリーズはどのサイズもそんな感じでアクションしますが、〈8inch〉は何というか、その長さからゆったりとテールを振りながら絶妙になまめかしくヌラヌラとした動き。
魚は大きくなればなるほどゆったりと泳ぐようになります。
3cmの小バスは速いピッチでピピピーと泳ぎ、大きくなるとともにテールの振りがゆったりしてきてフッフッフッとしっかりテールを振る動作が見えるようになる。
これくらいの大きさの魚はこれくらいのピッチで泳ぐという感覚が人間にも刷り込まれているように思うのですが、まさにそのピッチと大きさのイメージがピッタンコだったから「!!!」となったと思うのです。
バスの捕食のメカニズムを研究をしていた人が言うには・・・
「よく釣れるピッチ」というのがあるそうな。
速すぎても遅すぎてダメで、ちょうど良い「釣れるピッチ」=「ベイトフィットの動きのピッチ」という実験結果が出ているそうです。
ベイトフィッシュの種類によって動きのピッチは変わるだろうし、実際に8inchと本物のベイトを見比べたわけではないですが、人間はそこそこ優れた感覚を持ち合わせる生き物です。
「おっ魚がいる!」と思ったらルアーだった。
そんな感覚はバスにとっても同じように感じるんじゃないかと思うのです。
「フォール」はイケてる、しかし…
「フォール」良し!
「ジャーク」良し!
「飛距離」も良し!
スキッピングしたらスンゲー遠くまで水面を滑っていく!
一発目の試作にして完成か⁈と思ったら問題発覚。
「ただ巻き」したら横を向いてしまい、きれいに泳がない。
フックの刺し方か?とか、フックのサイズを変えたら?とか色々試したけれど、どうやらボディ形状に難あり。
次回に続く