続・ワームにニオイがつくと釣果はアップするのか?

ちまたに溢れている匂いや味をワームに添加するフォーミュラ。

果たしてその効果やいかに?

ネット上にはすでにいろいろな意見が溢れていますが、自身の見解を述べますと「匂いは時として有効である」ということになります。

時としてというのは、ウィードのポケットにパンチショットを落として着底した瞬間にバイトするような時は、明らかに匂いどうこうの問題で食ってないから。

反射的な要素で食ってくる場合は、匂いの効果は薄いと考えます。

匂いの有無が釣果に影響した体験談

魚種はバスではなく、ロックフィッシュ。

それも餌釣りで。

餌に匂いの有無が関係あるんかいな?と。

あります。

釣果に雲泥の差が出ます。

〔学生時代の話〕

お昼休みは教室を抜け出して、友達と海で釣りをして過ごしていました。

うちの学校にはそういう人間が数名。

朝学校に来る前に釣りをしてくるヤツとか、下宿生活の晩飯の足しに釣りをして食料確保しているヤツとか。

部室には常にタックルを常備。

いつでも釣りができる環境にあったんです。

堤防から餌なしのサビキでアジを釣り、そのアジで今度はカサゴやキジハタを狙うというのが昼休みの過ごし方。

アジをぶつ切りでヘビダンにつけ6mのボトムに沈め、底から20cm浮かせて置き竿で待つだけ。

アジは10cmほどの大きさのものを3分割。

頭、胴、尻尾と切り分けます。

この中で一番バイトが多いのが胴、2番目が頭。

尻尾は論外なのでカモメのエサ。

明らかに胴が一番釣れる。

内臓から出る匂いが強烈で、沈めた時に脂がパッと広がるのが効くみたい。

頭も釣れなくはないけれど、アタリは少なくなる傾向。

内臓の匂いが水中で広がり、穴の中や周辺にいた魚がどんどん寄ってくるので場所を移動することなくずっと釣れ続けます。

胴を使っていてアタリが出なくなった時は、新しい餌に付け替えるとまたアタリが続くといった具合。

ロックフィッシュだけでなくカワハギやベラも多いため内臓だけ持っていかれたり、匂いが出切ったものは明らかに反応が悪くなります。

寄ってきた魚の近くに餌がずっとぶら下がってるはず。

それでも食わずに新しい餌に付け替えると一発で食ってくるあたり、匂いがなんらかの影響を与えているとしか思えません。

これはロックフィッシュに限らず、フナやウグイ釣りに使うミミズでも同じです。

ミミズを針に刺した時に出る黄色い汁。

あの汁が出切って萎んだミミズではいくら投げても食ってきません。

ワームにニオイがつくと

効果は出るはず。

餌釣りでも匂いの有無でバイトの数は大きく変わります。

動かない死に餌だからこそ匂いが重要だとも言えますが。

気になるのは味や匂いが添加されたワームを使って、その効果がどのくらいもつんだ?というところ。

アジのぶつ切りはせいぜい10分もすれば効果が激減といった感じ。

しばらく使ったら再度、フォーミュラを付け直す作業が必要かもしれません。