
一同驚愕!違和感が凄い「KIRIKAKE(キリカケ)」開発こぼれ話
奇跡のファーストサンプル
キリカケのプロトを作る時にあった話をひとつ。
ぶっちゃけた話、数ある釣具メーカーのほとんどが、ワームは専門のワーム工場に生産してもらいます。
自社のワーム製造工場を持っているところはほんのひと握り。
自社のワームの生産のためだけに設備を用意するとなると、コスト的な面も含めていろいろと課題があるから。
大きなメーカー、小さなメーカーに関わらずほとんどがOEMでワーム工場に生産してもらっていたりします。
餅は餅屋というやつ。
プロにお任せするのが技術的な面でも1番安心できます。
プロトのキリカケ1発目のサンプルで奇跡
そう話は、キリカケのはじめてのサンプルをお願いした時まで遡ります。
こちらでマスターを作ってテストしてを終えて、問題無いからレッツ金型へ!!
プロトで手流しで作成するワームから量産の金型生産に置き換わる時は、なんとも言えない緊張感が漂います。
ステージでいうと進む訳なのですが、工法が異なる為、いろいろな問題が発生する…時があります。
素材が思いの外硬いやら、ここの細さこんなに細く出来ないやら、素材の自重が異なるから動きがなんか…やら。
待つ事数週間、何がどう間違ったのか、こんなサンプルが上がってきました。
前後にパツッとツートンに分かれた、奇跡のサンプル品。
コレはまた珍妙なツートンに…
いや、むしろこの割り方が量産品で出来るのか⁈
それはそれでイイぞ!
例えば昔あったギドバグ(ザリガニワームです)の爪みたいに、黒いボディで先端だけ青い爪にできるってことでしょ?
あのザリガニの爪の先端だけが青や赤、チャートになってるのが結構好きなんです。
釣れる釣れないじゃなく、いかにもルアーっぽくて、少し安っぽくてすごくイイ。
手持ちの在庫を探したけど、どこを探しても残念ながら見つけられず。
この前後パツッと割りを使って、ギドバグみたいな昔のワーム感漂うやつを作ってみたいと思いました。
好きだわ〜ギドバグ。