秋の散らばった魚にはコレ!「キリカケネコリグスイミング」 前編
縦の動きも横の動きもこれ一本
水温が下がり、夏の間ウィードの中にいたバスが外に出てきて積極的に小魚を追いかける秋。
バスの行動範囲が広くなり、中層にいるのかボトムにいるのか、今ひとつ絞り込めない難しい季節です。
秋の定番パターンといえばベイトについて泳ぎ回っている魚は【スピナーベイト】。
ウィードの上に浮いた魚は【バイブレーション】や【チャター】の速巻き。
ブルーギルが沢山いた頃は、浮いたギルの群れを蹴散らすように【バズベイト】や【シャッドテー】を引く釣り方もありました。
悲しいかなギルが以前の様に見かけなくなってしまい、その様な釣りはなかなか成立しないのですが…。
定番パターンが消えていき、新しいテクニックがまた生まれる琵琶湖ですが、変わらず釣れる方法もまだまだあります。
それが【スイミングネコ】。
改めてキリカケのスイミングネコについて書いてみようと思います。
ネコのスイミングと一言で言っても方法は十人十色。
これも一つの方法なんだな、という程度に参考にしてくださいませ。
キリカケの【スイミングネコ】
キリカケは5.7inch、4.7inchどちらでもよし。
キリカケでスイミングネコをおすすめする理由として、明確な操作感が挙げられます。
この操作感は、独自の形状であるキリカケのテールがフォール〜アクション毎に水をしっかりと掴まえ、抵抗となる事で成し得ています。
ネコリグをとりあえずやってはみるものの、イマイチよくわからないと言う方や、もう少し水中でのルアーの情報が欲しいと言う方はぜひ試していただきたいです。
この操作感に関してはツルッとした円形状のTHEネコリグワームと大きく異なる点です。
各サイズの使い分けとシンカーやフックについて
5.7inchの方が引き抵抗がしっかりと感じられ、誰でも簡単にスイミングできます。
4.7inchの方はシルエットを小さくしたいときに、小さいので引き抵抗が5.7inchよりかは弱く上級者向き。
ネイルシンカーは5.7inchも4.7inchも0.9g〜下は3.5gくらいまで使います。
ディープを泳がせるなら更に重いウェイトでも。
表層から1mくらいまでなら0.9g。
それより下は1.3や1.8gと重くしていって、気持ちよくスイミングできる重さを探しましょう。
具体的に何グラムと言えないのは、スイミングさせるスピードがゆっくりにしたい時は0.9gで水深2mくらいも使うし、速く泳がせる時には水深1m内を1.8gの場合もあるから。
フックは基本的にガード付きを使います。
そしてフックを刺す位置はハチマキのやや前。
ワームがあまり曲がらないようにセットするのがキモ。
フックを前気味に刺すことでフックから前が曲がり過ぎず、ミノーのリップのように水を受けレンジをキープする効果が生まれます。
決してワームをグニャグニャと曲げたいのではなく、ヘッドにしっかりと水を受けて存在感を出すことと、ワカサギやアユなど細長い小魚が尾びれだけ動かしてピリピリと泳いでいるのをイミテートしているつもりです。
次回は動かし方についてお話ししたいと思います。