秋の散らばった魚にはコレ!【キリカケネコリグスイミング】 後編

秋は表層にも、中層にも、ボトムにも、魚があっちこっちに散らばってなかなか魚を見つけにくい。

ある程度手返しが良い釣りの方がいいけれど、クランクやバイブレーションではなかなか釣れない時。

魚に簡単に食わせられるフィネスさも持ち合わせたちょうど良い「手返しとフィネスの合いの子」がネコリグのスイミングです。

前回はキリカケのネコリグのフックセット等についてお話ししましたが、今回は具体的な動かし方についてお話ししたいと思います。

スイミングネコの動かし方

キャスト後、任意のレンジを一定のスピードでスイミングさせるのですが、ミドストのようにシェイクしながら巻いてきます。

その時のアクションの強さはキリカケがピョンピョンと跳ねすぎない感じでできるだけ細かく。

タンタンタンという感じではなく、ピッチは速めでタタタタタッ!という感じ。

ワームをヘコヘコさせるというよりも、振動でビリビリとボディが震えるくらいのロッドアクションです。

ミドストとの違い

ロッドアクション自体はミドストに近いですが、スイミングネコにはミドストとは少し違うものを求めています。

例えば、ミドストでは引っかかるような場所。

ガード付きのマスバリを使用し、ウィードの隙間を縫うように泳がせる、ウィードパッチの向こう側に投げウィードの壁に向かって泳がせて壁に当てる。

ピンポイントでフォールさせて怪しい場所をチェック。

ジグヘッドでは石の隙間に挟まってしまうようなゴロタエリアのボトム付近のスイミング(ネコの方が挟まりにくい)。

などなどジグヘッドのミドストでスタックしやすい場所はネコリグに軍配が上がります。

そして明確にミドストと違うのが水押しの強さ。

ミドストはテンションの抜けたフワフワした操作感ですが、スイミングネコはティップにある程度ワームの重みを感じる引き抵抗の強さがあります。(小さく細いストレートワームになるほど軽くなります)

やや前気味に刺したフック位置により、フックから前の頭部分は反発力がかなり強め。

この部分がミノーのリップよろしく水をグイグイと押し、水押しと共に浮き上がりも抑えてくれるのです。

前方は頭が、後方はパカパカ開くキリカケテールが水を掴んでダブルで存在感あるスイミングアクションが生まれます。

この2点で水を掴む事によって抵抗が生まれ、それが先日のブログでお伝えした操作感が明確になると言うに部分につながっています。

では、スイミングネコはどんなシチュエーションで有効?

先ほど述べたようにスナッグレス性能良し。

何かストラクチャーがあるような場所に当ててスイミングさせるのは得意です。

何にもない表層でもいける。

ベイトが水面にブワッと湧いているような場所の直下をかなり速いスピードで泳がせる。

人間からすればミミズみたいなシルエットですが、スイミングネコはかなり小魚感があるようで良く釣れます。

ボトムをスイミングさせ、途中フォールを入れてボトムステイ、からのスイミングでストップアンドゴーみたいな感じの使い方もよく釣れました。
水の濁りに関係なく使えるのも良いところ。

春の濁り水、秋のターンオーバーによる濁り、関係なくスイミングで釣れます。

ボトムをスイミングさせ、途中フォールを入れてボトムステイ、からのスイミングでストップアンドゴーみたいな感じの使い方もよく釣れました。

とまあ、結構色々と使い勝手の良いリグなんですね。

この秋にぜひマスターして釣果アップに繋げていただければと思います。