ボディのほんの少しの段差が効いている。クナイに散りばめられた工夫

最初のクナイの試作品を作った時のレーザーカットしたサンプルが出てきました。

中身の金属プレートはこういう形をしています。

この金属プレートを型にセットして鉛合金を鋳込み、クナイの形状が完成。

この大穴の中に鉛が流れ込み、金属プレートと鉛ヘッドがガッチリ食いついてヘッドが固定される仕組みになっています。

試作段階である程度形が決まってくればレーザーカットでまとまった数抜けるのですが、最初は色々な形を模索して全て手作業にてカットしていました。

このプレート、かなり高強度の金属を使用しており、形状を作るのが一苦労。

1個2個ならいいのですが10個作ると指先が血まみれになるというイヤ〜な思い出が。

苦無(くない)ではなく、苦有り…なのです。

実は技有りなプレート形状

このプレート一目みて違和感を覚えた方は目の付け所がスゴイ。

実はクナイのフチにぐるりと段差がついているのです。

このほんの少しの段差が「技有り」ポイントなんです。

強度の高い金属ですが、さらに強度を上げる工夫がなされています。

この段差は言わば背骨のようなもの。

平板の断面の両サイドにエッジをつけることで、より折れ曲がりに強い形状を作り出しています。

実際この段差がない時は口の中でぐにゃっと曲がってしまっていたので、効果は絶大です。

ほんのちょっとの段差ですがアクションへの影響も大きく、クナイが綺麗にピョンピョンと跳ねるのもこの段差のおかげなのです。