救世主!声のデッカイ「オオツカくん」

どうしようと言っても始まる訳も無く、「だったら、プラでやるか??」「いやいや、中身詰まってないやん・・・」「じゃあ、どうすんの??」「ウッドは?」「それはウッドの特性から、かなりの苦労とスキルが強いられるので、我々には絶対無理」とかブツブツ言ってる間に、時間だけが過ぎるという悪循環。サクサク進んでた頃があぁ、懐かしい。

チラ見の先にあったもの

以前に、ルアーの形状を自分達で出したいと思って工場から分けてもらったケミカルウッド(人工木材)が事務所のスミでチラリ目に入りました。このケミカルウッドは形状を出すだけなので、強度は無くカッターナイフで面白いくらいサクサク削れます。

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「チョット待てよ~♪チョ待てよー♪チョマーテーヨーーーー」

これ、中身詰まってます→○:第一関門突破。

次、サクサク削れます・・・・これに関しては強度不足であろう・・→△:審議マーク点灯、要確認。

果たして浮くのか→△(限りなく○に近い様な気がする):社内の水槽に投げ入れたらピョンと浮きました。そして沈まない。浮力が安定しているのか不明の為、要経過観察。

「おっ、おぉぉぉぉぉーーーっ!!こっ、これはーーー!!」

早速携帯電話の電話帳から探し出し、ピポパと。

救世主到来

オオツカくんは声が大きいです。オオツカくんは多種多様な材料を取り扱っているので、マテリアルには非常に詳しいのです・・・・が、声が大きいのです。ただ、オオツカくんはとても良い人で、とても頼りになり、工業用試作でも何度もピンチを救ってくれた救世主なのです。(そういえば、頼んでいたブツを引き取りに名古屋まで当日行ってくれた事もありました。そして、その帰りにスーツが木屑まみれになりながら作業を手伝ってくれました。おっきい声でしたが・・・汗。)

連絡するとスグにケミカルウッドのサンプルを複数持ってきてくれました。このケミカルウッドは多種多様で自動車や航空機をはじめとする工業用製品のデザインの試作や家電製品のモックアップモデルに使用したり、果ては、いろいろな検査治具に使用しています。これらを試作した事がある為知っていたのですが、まさかルアーに使うと思っていなかった為、浮力は???でした。

強度と浮力について説明を受けて、オオツカくんがおおきな声で「ネジ無いんですか??」というので、ネジを渡すとサンプルのケミカルウッドにドライバーを使ってグリグリ。「チョット強度見て見て、ネジ抜いて見て~」と言われたので早速。手では到底無理・・・強度も抜群。ケミカルウッドも適材適所で使用用途によって、グレードがかなり細かく分かれています。軽く浮力があるモノは強度面は弱いです。そのなかから、程よいバランスの2点をチョイスして、工業用の試作でお世話になっている工場で切削して見ようとなりました。