i字系ルアーのホログラムは目立たせないためのホログラム

今回「マサムネ小」で採用する(かもしれない・・・)ホロパターンです。見たまんまなのではありますが、改めてご紹介しますと、上からビカビカに光るシルバー。真ん中は縦にストライプの入ったレーザーホロ。一番下はレンズホロ。

一番下のレンズホロはシーバスのルアーではよく使われますが、バスルアーにはあまり使われていません。

レンズホロは鱗が大きいベイトフィッシュのイメージといったところでしょうか。

マサムネはウォブルもロールも無く、ただただまっすぐに直進するi字系プラグなので、ライキリの様なアクションを仕掛けて自らフラッシングさせるという攻めのフラッシングはほとんどありません。

自ら攻めてフラッシングさせないならホログラムの意味あるの?

と思いません?

いやいや、フラッシングしないからいいんじゃないかと思うのです。

どういうことかというと、小魚の銀色の鱗は本来目立つためにあるのでは無く、保護色のためにあるはず。

ここにいますよ〜と主張しながら泳いでいる小魚など1匹たりとも存在しません。

なるべく目立たないように銀色の鱗を纏って背景に同化し、フィッシュイーターに見つからないように泳いでいます。

【i字系のホログラムの役割は意外にもフラッシングで目立たせるのではなく、周りに溶け込むためのホログラムだった】説です。

i字系ルアーは余計な動きをさせず、一定のスピードで巻くのが定説。

無防備に水面下を泳ぐ、もしくは見つからないように派手な動きをせずそろりと泳ぐ小魚。

その小魚をイミテートするなら、ピョコピョコ動かしてギラギラさせちゃあいかんワケです。

スーーと無防備に泳ぐ小魚の後ろをそろりそろりとついてきたバス。

突然小魚がピピッとスピードを上げると「あっ気づかれた…」みたいな感じて諦めて帰っていくようにも見えます。

ちなみに銀色のホログラムが水面に同化するのと同様に、フックも黒より銀色の方が水面下では目立たないという事実があります。

人間のイメージからすれば銀色の方が目立ちそうですが、水中では全く別な見え方をしているようです。