オリジナルサイズの「KRK205」は、そのボディの薄さと軽さからビッグベイトらしからぬ切れ味鋭いダートを生み出します。
「165(仮)」サイズとなったことでさらに軽快さが増し、もはや感覚的にはビッグベイトというよりもジャークベイトと表現した方が合っているかもしれない使いごごち。
テールなしで全長165mmなので、実際のボリューム感はジョインテッドクロー178やスライドスイマーなどと同等の大きさです。
「で、実際使ってみてどんな感じなのよ?」
では早速、「KRK165(仮)」を大々的にインプレします。
使ったタックルはMHクラスのロッドとフロロカーボン16lb。
ビッグベイト用のガチガチなロッドと使い比べてみましたが、ワンランクライトで軽量なロッドの方が操作しやすかも。
おすすめ出来るかは置いておいてMクラスのロッドでも余裕だったり・・・
まずタダ巻きでは小さめハイピッチなS字アクション。超高速リトリーブでバランスを崩すことなく泳ぎきります。
実は…
S字系の高速巻きってかなり釣れます。
ただし高速巻きに対応していないS字系が多く、シンキングよりもサスペンドやフローティングの方が止めた時のバイトを引き出せるのですが、それに対応した製品がほとんど無いのが現状です。
巻いた時の抵抗はオリジナルサイズよりかなり軽く、延々と巻き続けてもまったく苦になりませんでした。
ジャークは大型のミノーをジャークする時の引き抵抗と似たような感じ。
規則正しく左右に飛ばすことはもちろん、操作次第で上下左右にイレギュラーダートも可能です。
リップの抵抗がないのでダート後に惰性でスーッとスライドし、どちらかと言えばソフトジャークベイトのアクションに近いものがあります。
フローティングやサスペンドにできるソフトジャークベイトとでも言いましょうか。
水深の浅いポイントで重宝しそうです。
シンキングに設定すればさらに深いレンジを、ハイフロートに設定すればペンシルベイトのようにドッグウォークさせたり、スラッピングウォーク(ボディ側面で水音を上げながらのウォーキングアクション)とリッピングを組み合わせた使い方もかなりイケてます。
ボールウェイト3球にスリーフックでサスペンド気味に調整した「KRK165(仮)」でエビモ撃ちをしてみました。
ロッド操作で水面下~1mくらい潜らせる事ができます。
レンジが浅すぎると魚が沈んでいる時に物足りないですし、深く潜るとウィードを拾いすぎるのですがロッド操作+ボールウェイトで浮力調整できる「リロードウェイトシステム」の恩恵でかなり使いやすく状況にアジャストしやすいなと。
フックむき出しなので濃いエビモはスタックしますが、パラパラと生えているくらいならS字幅が小さめなので隙間を縫うように通せます。
2回ジャーク3秒ステイの繰り返しでエビモパッチから魚が飛び出してきてバイト。
上出来でしょう!
今回のテストで問題点も見つかったので再度調整の旅に出ます。