
どう思います??ルアーのお腹の色の話
手元にはライムグリーン、ブラック、少し透けるシルバーに塗装した「タイニーマサムネ」があります。
I字系プラグの場合、ルアーの下後方を追尾してきて食うので実際には腹側の色しか見えていないと思っていいはずです。
シルバーはいかにもベイトフィッシュって感じで、まあ問題なく釣れそうなカラーですが、腹がブラックやライムグリーンのベイトフィッシュは自然界には存在しません。
しかしどのカラーでもバスが食ってくるところをみると、「ひょっとしてルアーのカラーは釣果に関係ないのか?」と思ってしまいます。
ブラックバスはなぜベイトと明らかに違う色でも食うのか?
根本的にブラックバスは色でエサかどうかという判断を下していないと考えます。
クリアレッドのウナギなんて存在しませんし。
それでも釣れるからには、バスにとって食う食わないという判断は人間の思っている色の見え方とはちょっと違う判断材料を持ち合わせているということになります。
小魚のお腹の色から考えて、この3本の中で最も違和感のあるカラーはライムグリーン。
実際にライムグリーンやチャートが良く釣れると思う状況は朝夕のローライトな時。
これにはエサに近い色に見えているとかではなく、「効率」という要素が絡んでいるように思います。
朝夕のマズメ時は魚がエサをよく食うタイミング。
やる気のある魚がいて、エサをバンバン捕食している時には、いかに多く魚にルアーを見つけてもらう事が釣果につながるはずです。
目立たないナチュラルなカラーでもちゃんと釣れますが、見つけたら食う状態の魚を相手にするなら魚にとっても視認性が良い方が断然いいはず。
濁った時も同様にまず魚に見つけてもらう事が最優先。
そういった要素で結果的にその状況ならライムグリーンやチャートに結果が出るのかなと。
そしてブラックも同じくシルエットがはっきりと出る色なので、ライムグリーンに近い要素を持ち合わせた強い色だと思います。
透け感の強い色の場合はルアーの内部に光を取り込んでギラつき、むしろ目立つ状況もあるので一概にゴースト、クリア系が目立たない色だとも言えません。
人間から見た色の印象と魚の側から見た色の印象は別物だとおもった方が良さそうですね。