ルアーはこうして作られる「溶着について」

本日は羽根モノルアーのボディ溶着。

ABS樹脂を溶剤で溶かし接着する通称「溶着」します。

匂いが結構キツいので、窓を全開にして換気扇をガンガンに回し作業中。

密閉された部屋の中で溶着しようものならたぶん死にます。

溶着や塗装など換気が必要な作業が多く、ほぼ一日中窓を開け放しているので部屋の中でもモコモコの防寒着が必須。

防寒着のおかげで寒くはないのですが、手先だけは冷たくガチガチに動かなくなるので細かい作業の時はかなーりツラい。

製品版は試作に使っている様な溶剤を使い溶かし着ける方法は使わず、「超音波溶着」にて生産する予定です。

「超音波溶着」ってなんぞや?という人に簡単に説明。

プラスチック同士を超音波の振動によって溶かして接合する方法です。

そうですね、身近なイメージ出来る感じで行きますと・・・ハエみたいに手のひらを高速で擦ってみて下さい。

摩擦で熱っ!!ってなります・・・よね。

こんな感じで振動を起こし圧力をかけ、発生する熱でくっ付けちゃうと言うイメージです。

この溶着方法、最新技術でもなんでもなくてけっこう昔から使われている技術。

溶剤を使った接着は乾燥時間が必要ですが、「超音波溶着」は、ほんの1秒で溶着が終わります。

強度、作業性、コストなどなど優れた点が多く実にいろいろなものに使われていて、例えば電化製品の電源アダプターなんかも「超音波溶着」で溶着してあります。

家の中をよくよく探せば1つや2つは超音波で溶着した製品が出てくると思いますよ?