
シリーズ:ルアーはこうして作られる「ウェイト素材の使い分け」
気を抜いた時に不定期にやってくるこのシリーズ。
今回はウェイト素材の使い分けについてです。
ご存知かもしれませんが、ルアーに内蔵されているボールウェイトは用途によって素材を使い分けています。
もっともよく使用されている素材はスチールとステンレス。
これは安価で手に入りやすい一般的な素材です。
スチールとステンレスは比重もほぼ同じくらい。
錆びにくいステンレスボールを使うメーカーが多いように思います。
それからコチラ<タングステン>
知っての通り、こちらはステンレスに比べコストが高くつきます。
それでも内部ウェイトにタングステンを採用したい理由がいくつかあります。
そのひとつが、小さなスペースになるべく重いウェイトを入れたい時。
例えば細身のミノーの重心移動ボールウェイト。
ボールウェイトを出来る限り最後部に重心移動したい場合、コンパクトなタングステンボールを使用します。
約2gのウェイトを重心移動ウェイトに使うと仮定します。
ステンレスボールなら8mmの大きさで約2g。
これがタングステンボールなら6mmで約2gです。
お尻に向かってどんどん細くなるミノーの場合、6mmのタングステンの方がより後部まで重心移動できるということ。
そのほかブラス、ガラス、鉛などの素材があり、重りとしての役割に加えて「ラトル音」としての役割も持っています。
KRK205もタングステン
KRK205の装填式可変ウェイトもタングステンボールを採用しています。
KRKの薄いボディには径の大きいボールウェイトが入りませんでした。
軽いステンレスでは全く重さが足らなかったため、挿入可能な7mmのタングステンボールを採用してなんとかバランスをとっています。
タングステンをステンレスや鉛のボールに変えればオリジナルのセッティングができるのでそれも一度お試しください。