具体例と共にお届け。KRK165/205 リロードウェイトの使い分けが知りたい②

前回からの続き。

浮力設定が何パターンもあって、使い方もそれぞれあって、複雑!難しい!使い分けがさっぱり分からん!となった場合。

まずはロッドアクションをワンパターンに固定しましょ。

という話でした。

基本の左右へのスライドダートをタングステンボールウェイト0個でやれば、水面をジョボジョボやるペンシルベイト。

4個で動かせば深いレンジを左右へ大きなスライドダート。

同じロッドアクションでも、ボールウェイトを入れ替えるだけで別な要素を持ったルアーに変わります。

まずは同じロッドアクションで一通りそれぞれのウェイトセッティングのクセを確認してみるとよいです。

パッケージの裏側やHPの説明では、ただ巻きでウェイキングできますよとか、ダイビングしますよと書いてあります。

これは動かし方の一例で、その動かし方じゃなきゃいけないというものではございません。

本題!KRK165(205)の浮力調整の考え方

さて、ハイフロートからシンキングと5タイプの浮力を設定できるKRKシリーズですが、それぞれの使い分けを考えてみます。

意識したいのは、「レンジ」と「浮く(沈む)スピード」この二つだけ。

レンジ

単純に、深いレンジをやりたければ沈めればいい。

浅いレンジをやりたければ浮力を高く設定すればいいのです。

タングステンボール0個と4個は極端に浮く、沈むなので分かりやすいかと。

じゃあタングステンボール1個、2個、3個ってどう違うのでしょう?

1個の場合、左右にウォーキングさせると時々ダイブ。

2個の場合、さらにダイブしやすく連続でアクションさせると徐々に潜っていく。

3個の場合は完全に水中に入り、2個よりもさらに深いレンジをダート。

こんな感じです。

例えばこんなシチュエーション

ウィードが水面下1.5mまで生えているとして、なるべくウィードのトップを釣りたい場合はボールウェイト3個でしっかり潜らせる。

ウィードが水面下50センチまで生えているならレンジを上げないとスタックするので、ボールウェイト1個や2個で水面下を釣るといった感じ。

ウィードがほぼ水面直下まであるようなら0個の方がダイブしないのでさらに使いやすいと。

ウィードだけじゃなく、激浅ポイントでの根がかりを減らすためにもハイフロートセッティングは重宝します。

釣りをする場所の水深によって浮力を使い分けるとよいでしょう。

浮く(沈む)スピード

ワンパターンな左右へのスライドダートから、慣れてきたらイレギュラーにしたり、止めてみたり。

この止めるという動作を使い出すと、浮くスピードをコントロールしたくなるものです。

タンターンッとロッドアクションで潜らせ、ピタッと止めて浮かべる時のスピード

ハイシーズンは水面までポカンと勢いよく浮かせるとドバッと出ることも結構あります。

水温が下がってくると速すぎるスピードについていけないのか、ジワッと浮く方がバイトが増えるタイミングがある。

さらに冬に近づくとサスペンド気味に設定して、止まってるような状態の方がバイトが出やすくなる。

だいたいこういう傾向にありますが、ハイシーズンでもジワッと浮く方が食う場合もあり、魚のその時の状態に合わせて色々試すのが良いと思います。

なんとなく浮力調整の使い分けが伝わりましたでしょうか。

あとは応用で高速巻きして止めた時の浮きスピードを調整したり、足場が高い場所なら浮力を落として操作したりと使い方は色々です。