シンカーやジグ等のヘッドに使われている「鉛」。実は使用によって使い分けられています。

スピナーベイトやラバージグ、チャターなどのヘッドの素材には色々な金属が使われています。スズ、鉛、樹脂タングステンなどなど。今回はもっともオーソドックスな「鉛」に焦点をあててみます。
スピナーベイトやラバージグ、チャターなどのヘッドに使われている鉛は通常は鉛合金というものを使います。鉛じゃなく、鉛合金なの??とお思いの方、そうです鉛合金とは鉛にアンチモンやスズなどの金属を混ぜたものです。
そして、このアンチモンやスズですが実は鉛より高価なんです。ですので、これらを混ぜて鉛合金としますので若干値段も高いです。

なぜルアーのヘッドには純鉛ではなくコストのかかる鉛合金を使うのか?

岩場やコンクリート護岸にガリガリ当てながら引いてくるとルアーのヘッドがすぐに潰れてしまいますよね・・・。そんな問題を少しでも解消すべく、アンチモンやスズを混ぜ合金とすることで硬度が上がりヘッドが傷みづらくなります。
純鉛だけではすぐにボロボロになりますが硬度のある鉛合金ならば持ちは良いというわけです。

しかしながら、デメリットもあります。

スズやアンチモンは比重が軽いため、混ぜれば混ぜるほど比重の軽い鉛合金になってしまいます。ですので純鉛で作るよりもシルエットは大きくなってしまいます。バレットシンカーやスプリットショットなんかは強度よりもコンパクトなシルエットのほうが良いのでアンチモンやスズはほどんど入っていない純鉛に近いもので作られます。

たかだか「鉛」とは言え、適材適所。作りたい対象によってこんな鉛でさえ、チョットした使い分けをしていたりなんかしています。いやぁ、奥深い・・・。